数学 集合論

【写像】合成写像、恒等写像、包含写像の基本を分かりやすく解説!<大学数学>

 

 
どうも、porukaです。


今回は、合成写像、恒等写像について例題も含めて解説をして行きたいと思います。

写像について分からない方はこちら!

 

合成写像

合成写像の定義は、

写像$f:X\rightarrow Y$,$g:Y \rightarrow Z$があるとき、

$(g \circ f)(x) = g(f(x))$

をfとgの合成写像という。

 

恒等写像

ある写像について、

$h:X \rightarrow X$

となる場合、恒等写像という。*恒等写像は必ず全単射である。

全単射についてはこちらへ

 

包含写像

集合$X$と部分集合$A \subset X$ について、ある写像について、

$h:A \rightarrow X$

となる場合、包含写像という。*包含写像は必ず単射であるが、全射とは限らない。

単射、全射についてはこちらへ

 

では例題へ

すべての例題において、写像$f:X\rightarrow Y$, $g:Y \rightarrow Z$とする。

 

例題①

(1)$f,g$がともに全射であるならば、$ g \circ f$ も全射である。

 

「証明」

$\forall z \in Z について、g が全射より、$

$\exists y \in Y  s.t. g(y) = z$

$そのyに対して、fが全射より、$

$\exists x \in X  s.t. f(x) = y$

よって、

$g \circ f(x) = g(f(x)) = g(y) = z $

したがって、$g \circ f $は全射である。

「証明終わり」

 

例題②

(2)$f,g$がともに単射であるならば、$ g \circ f$ も単射である。

 

「証明」

$\forall x_1,x_2 \in X $について、$f $が単射より、

$x_1 \neq x_2  \Rightarrow  f(x_1) \neq f(x_2) $

が成立する。

ここで、

$f(x_1),f(x_2) \in Y$ で、$g$が単射より、

$f(x_1) \neq f(x_2)  \Rightarrow  g(f(x_1)) \neq g(f(x_2))$

よって、

$x_1 \neq x_2  \Rightarrow  g \circ f(x_1) \neq g \circ f(x_2)$

が成立するため、$g \circ f$ は単射。

「証明終わり」

 

例題③

(3)$ g \circ f $が全射ならば、$g$は全射である。

 

「証明」
$ g \circ f $が全射より、$\forall z \in Z $に対して、
$ \exists x \in X s.t.     g \circ f(x) = z$
となる。

このとき、$ y = f(x) \in Y $ であることから、
$g \circ f(x) = g(f(x)) = g(y) = z $

よって、$\forall z \in Z$に対して、
$\exists y \in Y s.t.     g(y) = z$
となり、$g$は、全射である。
「証明終わり」

 

例題④

(4)$ g \circ f $ が単射ならば、$f$は単射である。

 

「証明」
$g \circ f$ が単射であるから、$ \forall x_1,x_2 \in X$ について、
$x_1 \neq x_2 \Rightarrow g \circ f(x_1) \neq g \circ f(x_2)$
となる。

このとき、$f(x_1)、f(x_2) \in Y $について、$f(x_1) = f(x_2) = y$を仮定する。
そうすると、
$g \circ f(x_1) = g(f(x_1)) = g(f(y))= g (f(x_2)) = g \circ f(x_2)$
よって、矛盾する。

以上から、$f(x_1) \neq f(x_2)$ となる。

よって、$ \forall x_1,x_2 \in X$ について、
$x_1 \neq x_2 \Rightarrow f(x_1) \neq f(x_2)$
となり、$f$は単射である。
「証明終わり」

 

例題は以上で終わりです。これらの例題をマスターすれば、合成写像に関しては、ばっちり理解出来ているので、頑張りましょう!!

  • この記事を書いた人

ポルカ

アプリ開発を独学で学び、それを仕事にした人。iOSエンジニア。 独学でのアプリ開発の経験やそれを仕事に繋げるまでの経験をベースに記事を執筆中! 数学、最近は特に統計学やデータサイエンスにまつわる記事を誰にでも分かりやすくをコンセプトに執筆しています。

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