大学院に進学するか、就職するかの二択に悩んでいる方へ。
自分の人生において、正しい選択をしたくありませんか?
この記事を読むことで、大学院進学か、就職するかで悩んでいるあなたの人生における意思決定が後悔のないものになるでしょう。
私は、早稲田大学の理系学部生で、21卒就職予定です。
実際に、大学院に進学するか、就職するかを悩んだ経験から、何を基準として選択するべきなのかをできる限り分かりやすく、お伝えしていきます。
まずは、それぞれのメリット&デメリットを整理していくことから始めましょう。
大学院進学のメリットとデメリット
メリット:2年の猶予が得られる
2年の猶予が得られるというのは、最大のメリットにして、最大のデメリットでもあります。
その最大の理由は、大学院進学を思考停止してしまう人が出てきてしまうからです。
実際に、私の周りでも、大学院への進学を自分は特にやりたいことがない、やりたいことがわからないからという理由で選んでいるような人が平然といました。
もちろん、そのような意思決定自体はその人の判断なので構いませんが、大学院に進学するにしても、しっかりと自分の将来を考えた上で、行動するべきでしょう。
ましてや、大学院に進学できるレベルの学力があるのであれば、自分の将来を真剣に考える能力くらいあるはずです。
このことから、このメリットを理由に大学院進学を決定するべきではありません。
メリット:アカデミックな現場の知見が得られる
アカデミックな現場がどのようなロジックで動いているのか、その知見を得ることができます。
つまり、研究者がどのように考えて、行動しているのか、その世界を知ることができるというわけです。
なぜなら、教授の近くで、勉強することができるという普通では考えられないような環境が得られるからです。
これは、修士課程に進むメリットの中でも、大きい部分なのかなと思います。
例えば、ゼミや勉強する場においても、どのようにお互い学びを深め合うのかや実験をどのようなサイクルで行っているのか、ということを間近で見て、体験できる環境が待っています。
このような、現場に身をおきたいという人は、ぜひ大学院の進学を選ぶべきでしょう。
メリット:研究職という選択肢が増える
研究職につくことが学部卒に比べると大きくなります。
その理由として、研究職の新卒採用において、日本では大学院卒を好んで取るような企業がほとんどだからです。
この企業側の判断自体は間違っていませんが、中には研究職以外も大学院卒を選んで取っている企業も一定数、大手企業でも存在していることから、研究職のみならず、場合によっては院卒が就活におけるメリットとなる場合があります。
しかし、ここで注意して欲しいのは、研究職の場合は、大学院に行っているのが前提となるような場合も多いので、それ自体は有利に働かないでしょう。
デメリット:学費がかかる
デメリットとして、すぐに思いつくのが、やはり学費がかかるという事実です。
確かに、大学院の2年間通うとなると私立大学の場合、150万円以上かかるようなケースもざらにあります。
しかし、その2年間分の学費というのは、私の個人的な考えになってしまいますが、真面目に研究をすれば回収できると思っています。
その理由として、結果的にこの学費を回収できるかどうかは、当人がどのような職に卒業後、就くのかにかかっているからです。
では、どのようにして給料が高い仕事につけるかというと、それは就職活動でアピールできる実績がしっかりと作れるかどうかにかかっています。
そのため、しっかりと勉強をしてアピールできる実績を作ることができない人は、2年間の学費をドブに捨てることになるでしょう。
デメリット:社会人としての経験が2年遅くなる
社会人としての経験が2年遅くなります。
その理由は、明らかでしょう。
しかし、これはデメリットなのでしょうか。
人生100年時代における2年というのは昔に比べると、短いものとなっていると言えます。
また、社会人経験は年数ではなく、与えられた環境でどれだけ実績を挙げているかです。そのため、2年遅かろうと早かろうと、考えて仕事をこなし、結果を挙げている人の方に軍配は上がることでしょう。
このことから、これをデメリットというだけで認識するのは、もったいないです。
学部卒で就職するメリットとデメリット
メリット:稼ぐことの本質をより早いうちに学べる
稼ぐことの本質をより早いうちに学ぶことができます。
その理由は、社会人になるのが2年早まるからです。
稼ぐ本質というのは、大学を含め、教育機関では教わらない、ビジネス上の常識です。
基本的に、ビジネスというのは正解がありません。結果としてうまく行ったら成功と言えるだけで、正解の数はある意味無限にあるでしょう。
このように、正解のない問題をしっかりと考えて自分なりの答えを出すというのは、お金を稼ぐ上でも必須なスキルです。このスキルを鍛えた方が、これからの人生がより豊かになるという考え方もできることから、2年早くビジネスの正解に足を踏み入れることのメリットと言えるでしょう。
デメリット:研究職などへの就職は少し厳しい
研究職などへの就職は少し厳しくなります。
その理由として、多くの企業が研究職につく予定の新卒採用において、修士課程を最低条件としているところが多いからです。
しかし、研究職を極めるとなると、修士より博士を持っている人の方が出世レースにおいては、有利です。そのため、研究職に修士まで取って就くよりも、いっそのこと研究職ではなく、一般的な総合職を学部卒の時点で狙う方が賢明であるという考え方もできるでしょう。ちなみに、私が学部卒を選んだ理由の一因です。
デメリット:就職が大学院卒に比べると不利になる?
就職が大学院卒に比べると不利になるというふうに言われることがあります。
その理由は、理系の学生は基本的に大学院へ進むものだというような風潮もあってのことだと思います。
しかし、理系の学部卒で就活をしてみた経験から言うと、完全に不利になると言うことはありません。中には、修士卒の学生を好んで取るような企業もありますが、就活で一番重要なのは、自分を適切にアピールする力です。
学部生でも、自分を売り込むことができるようなことができる力を持ってさえいれば、関係なく就活で結果を残すことができることを確信しています。
大学院に進学するか、就職するかの判断基準は?
将来どう生きていきたいかを考えよう【自分がしたいこと】
将来、自分がどうありたいか、どう生きていきたいかを考えよう。
なぜなら、逆算して考えることで見えてくる答えもあるからです。
10年後の自分、5年後の自分と逆算して考えるのが良いでしょう。
その時に、働いている自分がイメージできないなと思ったらインターンに参加すると良いでしょう。逆に、研究室で学んでいるイメージができないのなら、研究室にアポを取って見学するのも良いでしょう。
このように、ただ単に机に向かって考えるだけでなく、具体的に行動を起こしながら、将来のことを逆算しながら考えることで、見えてくるものです。
未来の社会像を考えよう【個人が重要】
未来の社会像を考えることをおすすめします。
これを考えることで、将来的にどうしたら豊かに生きていけるか、そのヒントが得られるからです。
例えば、私が考えている未来の社会像というのは、インターネットの発達によって、個人としての価値が重要になってくるというものです。これから、自分がどれだけのスキルを持っているか、魅力があるかというのが重視される時代になっていくように感じます。これまでの、大手企業に入って定年まで働くのが必ずしも良いという訳ではなくなるように感じています。
これに関しては、人それぞれ予測が異なるかと思いますが、しっかりと未来を考えて行動する方が、何も考えないよりは劇的にうまく人生を送れるようになるでしょう。
答えは自分の中にある【データに惑わされるな】
答えはすでに自分の中にあります。
上記でお伝えした自分の将来・社会全体の将来を改めて考えてみてください。大学院に進学したのちの未来、学部卒で就職した未来のどちらが自分にとってワクワクするでしょうか。
メリットやデメリットの数で決めるのではなく、自分がワクワクする方の未来を選ぶのが、自分にとっての正解です。
定性的な進学率のデータよりも、自分がそうだと思える方を選ぶのが、最善の道になること間違いないでしょう。
【まとめ】院進か学部卒での就職どちらが良いのか
大学院進学
- メリット:2年の猶予が得られる
- メリット:アカデミックな現場の知見が得られる
- メリット:研究職という選択肢が増える
- デメリット:学費がかかる
- デメリット:社会人としての経験が2年遅くなる
学部卒就職
- メリット:稼ぐことの本質をより早いうちに学べる
- デメリット:研究職などへの就職は少し厳しい
- デメリット:就職が大学院卒に比べると不利になることもある
人生における意思決定で正解も間違いもありません。私は、学部卒で就職することを選びましたが、それは研究職に就きたいと思わなかったことと、就職自体をうまくすれば、学部卒でも院卒と同じレベルの報酬が得られるような企業に勤められるのではないかと考えたのが大きいです。
いずれにせよ、大学院に進学するか、学部卒で就職するかを決定する上で、一番重要なのは、どちらにするべきかを考え抜くことです。
考え抜いた末での決定は後になっても、納得感がありますし、決定した方の道を正解にするための努力もしやすいでしょう。
そして、考える上で、どちらが良いのかイメージが沸かないのであれば、インターンや研究室見学など具体的なアクションを起こして、そこから考えることをしてみることを強くおすすめします。
答えは自分の中にある。流されるな!